イヤホンを外すと不安になる?若者の間で広まる“イヤホン依存”の背景とは

イヤホンを長時間装着することにはいくつかの影響があると言われています。
これには、健康面や安全面、そして社会的な側面も含まれると思います。

最近特に若者のほとんどの方が、耳にイヤホンを装着しているのを目にすると思います。
一言目では必ず伝わらず、目を合わせて初めてイヤホンを取って再度話す・・・といった状況です。

みなさんはどう思いますか?
お互いの立場に立って考えてみたいと思います。

1. 聴覚への影響

  • 聴力低下:大音量で音楽を長時間聴くと、内耳の有毛細胞が損傷を受け、聴力低下を引き起こす可能性があります。特に、85デシベル以上の音量で1日5~8時間以上聞くと聴力に悪影響を及ぼすリスクがあります。
  • 耳鳴り(ティンパナイト):長時間、大音量で音を聞くことにより、耳鳴りを引き起こすことがあります。これは持続的な耳鳴りや一時的な耳鳴りの形で現れることがあります。
  • 耳の疲労:長時間のイヤホン使用は耳の疲労を引き起こすことがあります。耳が疲れると、集中力が低下し、全体的な聴覚体験が悪化する可能性があります。

2. 耳の健康への影響

  • 耳の感染症:長時間イヤホンを装着していると、耳の通気が悪くなり、湿気や汗が溜まりやすくなります。これが細菌やカビの繁殖を助長し、外耳炎などの耳の感染症を引き起こすことがあります。
  • 耳垢の蓄積:イヤホンの使用により耳垢が耳の奥に押し込まれることがあり、これが耳垢栓塞(耳垢が詰まること)の原因となることがあります。これにより聴力が低下することもあります。

3. 安全面への影響

  • 外部音の遮断:イヤホンを装着して音楽や音声を聴いていると、周囲の音が聞こえにくくなります。これにより、交通事故やその他の危険を見逃す可能性があります。
  • 集中力の低下:長時間音楽やポッドキャストを聴きながら作業をすると、集中力が分散し、生産性が低下することがあります。

4. 社会的な影響

  • コミュニケーションの阻害:常にイヤホンを装着していると、周囲の人とのコミュニケーションが減少し、人間関係に影響を与える可能性があります。
  • 礼儀やマナーの問題:公共の場でイヤホンを装着していると、周囲の人々に対して非礼と受け取られることがあります。特に会話中や社交の場でのイヤホン使用は避けるべきです。

対策と予防

  • 音量管理:音量を適切なレベル(85デシベル以下)に保ち、長時間連続して聴かないようにします。
  • 休憩を取る:1時間に10分ほどイヤホンを外して耳を休ませることが推奨されます。
  • イヤホンの清潔さを保つ:定期的にイヤホンを清掃し、耳の感染症を予防します。
  • 環境に応じた使用:外部音が重要な環境(例:交通機関、歩行中)では片耳のみの使用や音量を下げるなどの工夫をします。

これらの対策を実行することで、イヤホンの使用による悪影響を最小限に抑えることができます。

お風呂以外は常に装着… 若者に急増する“イヤホン依存” なぜ外さない?「ないとソワソワする」「集中できる」

 食事中や仕事中を問わず、日常的にイヤホンをつけたまま過ごす“イヤホン依存”が若者を中心に急増している。

【映像】イヤホンしたまま食事・就寝(実際の様子)

先日、ラーメン店「武道家 早稲田本店」の店主の滝坂滋晃氏がSNSで、「店内でイヤホンつけるの止めて欲しい」と投稿したことでも物議を醸している。

なぜ普段からイヤホンを外さないのか。明星大学心理学部の藤井靖教授は「ずっと両方イヤホン入れているとか、片方だけ入れているとか。(イヤホンが)生活の一部になっている」と説明。

理由については「日本人の一部の人は音から得られる情報量とか音から状況判断したりとか、あるいは音からイマジネーション(想像力)とかビジュアライズ(視覚化)したりするのに長けている人が一定数いると考えられている」とした上で「音から入る情報が自分にとってインパクトが強いゆえに音刺激に頼りがちになる。そういう人はいると思う」「Z世代とか20代に多い」と分析。

 WHOはイヤホンやヘッドホンの使い過ぎで、世界11億人の若者が難聴になるおそれがあると警告。電車の社内程度の音量(80デシベル)を1日5時間以上聞き続けると難聴になる危険があるという。

 ABEMA的ニュースショーでは、仕事中でもイヤホンを着けるなど、筋金入りの“イヤホニスト”である番組ディレクターの戸澤悠一氏の話を聞くことに。

 食事中にイヤホンをつけていて気持ち悪くならないのかという質問に「食べてて気持ち悪くならない。逆にしないほうが気持ち悪い」と回答して「携帯を見ない、イヤホンもしないという状態に慣れていないので、何をしたらわからないというかソワソワする」とコメント。

普段どれくらいイヤホンを着けているのかと尋ねると「普段はほぼ、寝るときもしているので。だから風呂入る以外」と、就寝中もイヤホンをはずさないという驚きの答えが返ってきた。

「仕事中、イヤホンはするが、何も流していない」と語る戸澤氏は、理由について「集中するためにイヤホンをする。イヤホンしていないとソワソワする。周りの環境音とかが気になって」と説明した。

 自炊中もイヤホンをしているという戸澤氏は一人暮らしで、別にイヤホンしなくていいのでは?と問いかけられると「そうですけど、やっぱり集中したい。閉じこもっていたいというか、自分の空間に」と持論を展開した。

 実家に帰ったときは取るか?と聞くと「食事のときも片耳はしている」と回答。理由を問われると「会話もしつつ、YouTubeの音楽の音は聞こえてくるので問題ない」と言い切った。

 彼女と部屋に2人でいるときは?との問いには「さすがにしないかもしれない」とコメント。

戸澤氏にインタビューを実施した元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二氏は「片耳ですることが多いので、よく右のイヤホンをポケットに入れて、レシートなどのゴミと一緒に捨てるということがいままでに3回あった。いまのは4台目らしい」と語ると戸澤氏は「道で轢かれかけたことも何回もある」と明かした。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

お風呂以外は常に装着… 若者に急増する“イヤホン依存” なぜ外さない?「ないとソワソワする」「集中できる」

(出典 news.nicovideo.jp)

「イヤホンをつけることで、外の騒音や他人の会話などが気にならなくなるし、自分の世界に入りやすいんです。勉強や仕事に集中するときにはイヤホンが必須です」
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